著作隣接権

 「歴史的録音」といわれているものは,大概安く販売されています。それは何故かというと,「著作隣接権」が切れたからなのです。

Googleのキャッシュから

合法の根拠は著作権著作隣接権が消滅しているとこにあります。

著作権は作曲家の死後50年です。
戦勝国の作曲家の場合、戦時加算で保護期間が10年延長される)

著作隣接権(演奏家、レコード会社の権利)が消滅するのは録音から50年経過した音源でした。
2003年に法律が改正されて最初に発売されてから50年になりました。
(なお2003年の時点で録音後50年経過した音源は、初めて発売される音源でも既に著作隣接権は消滅しています。)

 「歴史的録音」は慣れてくると,それはそれは素晴らしいもので,「さすが歴史的録音」と思わずにはいられないものも,多いのです。クラシック歴が長い方に「ベートーヴェンの第九のお勧めは?」と聞けば「まず,これは聞かないと」と言われるのが,俗に「バイロイトの第九」と言われる録音。もう「不滅の名盤」だのという表現を通り越し,もはや「神格化」されたような雰囲気もあるCDです。もちろんモノーラルです。


ベートーヴェン : 交響曲第9番ニ短調op.125 「合唱」
指揮: ウィルヘルム・フルトヴェングラー
演奏: バイロイト祝祭劇場管弦楽団
録音年:1951

 余談ですが,このCD「指揮者の足音が入っているもの」と「入ってないもの」の2種類ありまして,入っている方が音がイイ,とされてます。